シンプルに
単純であること。
日本の芸術や文化における特徴の1つとして空間的な「間(ま)」や余白の美しさがあります。
この表現方法を理解できるようになると、作品の中に余韻や余情を醸し出すことができます。
人目を引く認知度の高い被写体や派手な色や複雑な写真ばかりが良いとは限りません。
なぜなら、時代が移り変わっても人の心は変わらずにシンプルなのですから。
余白の存在
余白とは、何も描かれていない表現されていない場所と感じられてしまうことがあるかもしれません。
隅々まで見事に計算された構図の写真は魅力的に感じますが、空間的な間(ま)や余白が残されている写真の方が、受け手に心の余白も用意されているようで、余韻や解放感を与えてくれる印象を受けます。
残された隙間や空間がそう感じさせてくれる表現となるのだろうと思います。
日本人の感覚として、この余白の存在は貴重な価値観だと感じています。